Google発の気球で世界中にインターネットを届ける「Project Loon」が完全シャットダウン

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Googleの兄弟企業であるXによって2013年から開発が進められ、2018年から独立事業となっていた、気球を用いた移動体通信システム「Project Loon」がプロジェクトを完全に停止することを発表しました。

順調に開発が進んでいるかのように見えたLoonですが、2021年1月22日、Loonの代表であるAlastair Westgarth氏は「Saying goodbye to Loon」という記事を公開。プロジェクトの停止について「長期的で持続可能なビジネスを構築するだけの低いコストを実現できなかった」ためと説明しています。

またXを率いるAstro Teller氏も同日に「Loon’s final flight」という記事を公開。「商業化までの道は求められるものよりも長くリスクが高いと証明されました。今後数カ月かけて私たちは運用を停止し、LoonはAlphabetの賭けの1つではなくなります」とTeller氏は述べました。 Teller氏によると、Loonのプロジェクトに取り掛かっていた従業員は、XやGoogle、Alphabet内の別のプロジェクトに割り当てられる予定とのこと。すでに開始しているケニアでのサービスは2021年3月まで提供される予定ですが、その後、インターネット接続がなくなってしまうため、Loonはケニアでインターネットや起業・教育などを支援する企業や非営利団体に1000万ドルを提供すると約束しています。

 

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