Googleは、5月14日から15日(現地時間)に渡り、米カリフォルニア州マウンテンビューで、開発者向けイベントの「Google I/O」を開催している。14日の基調講演では、同社CEOのスンダー・ピチャイ氏ら幹部が登壇。生成AIモデル Gemini の最新版である「 Gemini 1.5 Pro」や、高速版の「 Gemini 1.
もう1つが、GeminiをAndroidのAIアシスタントとして採用していく方針だ。現在、一部の端末には通知が届き、アシスタント機能をGoogleアシスタントからGeminiに置き換えることが可能。ルーティンなどの家電をコントロールする機能の一部が非対応だが、生成AIを活用することで受け答えがより自然に、かつ賢くなる。 さらに、Androidでは、オンデバイスのAIも強化。新たに詐欺電話の内容を解析して、それをユーザーに警告する機能にも対応していく。GoogleでAndroidなどのプロダクトマネージメントを統括するサミール・サマット氏は、こうした一連の機能を「Androidだけ」と強調。iOSに比べ、AI活用が進んでいることをアピールしていることをほのめかした。現状ではあくまでプロジェクトという位置付けで製品にはなっていないが、Project Astraも、スマホのマイクやカメラといったデイバイスから得た複数の情報を分析、活用するマルチモーダルのAIだ。こちらは、囲碁プログラムの「AhphaGo」や「AlphaGo ZERO」を手掛けてきがGoogleのDeepMindが開発。Geminiも統合している。
Google I/Oの会場では、そのProject Astraを実際に試すこともできた。筆者が選んだのは、画面上に描いたものが何かを言い当てるゲーム。線を描いていき、Project Astraに質問を投げかけると、それが何かを説明しようとする。絵を書き進めていくと、答えがより正解に近づいていく格好だ。その様子は、以下の動画を確認してほしい。基調講演からは漏れてしまったものの、会期2日目にはAndroidの新機能が多数発表された。Android 15の新機能として導入されるのが「private space」。これは、ロックをかけてアプリそのものの存在を隠すことができる仕組みで、指紋認証などをしない限り、それを呼び出せないようにできる。private space用に、別の認証を設定することも可能だという。
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