英国の欧州連合(EU)からの離脱予定日(29日)を間近に控え、昨年11月にメイ首相とEU側が合意した、離脱条件を決める「離脱協定案」修正版が、12日、下院で大差で否決された。1月中旬に否決された、修正前の協定案ほどには差が開かなかったものの、2度も否決された上に代案がまとまっておらず、議会の混迷が深まっている。場合によっては、「離脱なし」あるいは、離脱条件を決めずに離脱する「合意なき離脱」の可能性も否定できない。当初案で大きな問題になったのが、北アイルランドを保護するための「バックストップ(安全策)」だ。
北アイルランドとアイルランド共和国は地続きになっている。今は歴史的な経緯や英国もアイルランドもEU加盟国なので、国境検査がない。しかし、いったん英国がEUを離脱してしまえば、EUの関税同盟や単一市場という仕組みが英国には適用されなくなるから、国境検査が必要になる。 もし国境検査が再開したら、1960年代から続いた「北アイルランド紛争」(プロテスタント教徒とカトリック教徒の住民同士による紛争。1998年の「ベルファスト合意」で和平実現)が再発するのではないかという危惧がある。(詳しくはこちらをご参照
このニュースをすぐに読めるように要約しました。ニュースに興味がある場合は、ここで全文を読むことができます。 続きを読む: