知多製造所は製油所として1973年に操業を開始。原油生産を01年に停止した後は、ペットボトルや衣料繊維に使われる樹脂の原料となるパラキシレンの製造を主に担っていた。パラキシレンの生産はHD全体で年間362万トンだが、知多は国内最大級で年間40万トン生産している。
パラキシレンを巡っては中国を中心に供給設備が過剰に稼働していることで、ここ数年市況が低迷していた。そこに新型コロナによる需要低迷が重なり、将来的な需要増の見通しも立たず「構造的に赤字になる」(岩瀬淳一副社長)との判断から停止を決めた。 今回の生産停止を受け、約180人の従業員は配置転換や出向などで維持する。知多製造所は当面、事業所として残す。出光との生産設備譲渡については今後詳細を詰める。知多の40万トンをやめても、和歌山、水島などでパラキシレンの生産を担っており、約320万トンの生産量は国内最大級のままだ。 ENEOSHDは昨年4月に、室蘭製造所(北海道室蘭市)での石油化学製品の生産をやめたほか、今年10月に大阪製油所(大阪府高石市)の生産を停止するなど製油所の合理化を進めている。今後も余剰設備の統廃合を進める方針だ。
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