によれば、2020年3月末の京都市のウエブサイトによると、市内には3274の簡易宿所があり、これは2年前の2018年(2269)とくらべてさえ1000件以上の増加である。また同論文は、その9割以上が2015年以降に許可を受けたものであることを示す。
インバウンドの急増が起こる前、今世紀初め頃までは、このような摩擦現象は季節・時間・地域が限定されており、それを予め避けることで、市内で社会問題として注目されることはなかった。観光客が集中するのは、東山エリア、嵯峨野・嵐山、金閣を中心とする北山など、京都を取り巻く山裾の周辺部であり、主要街路での春秋の交通混雑を除けば、都心部への観光客や関連産業の住民生活への浸透はごく限られたものであった。変化は単純に観光客の絶対量が増加したことにもよるが、これまで混雑現象と縁のなかった地域にまで浸透したことも大きい。それは一方では急速に増えた民泊や簡易宿所が住宅地の中に突如出現することで、他方では、ホテルの立地難で、小学校跡地などこれもそれまで観光客の浸透していない地域に立地することによる。
このように観光客需要が急増することで町の姿、特に都心の表通りに面さない内側の地区で変容したものも多い。例えば、錦市場は今世紀初めころから急速に店舗が入れ替わり、それまで主流であった乾物屋、鮮魚・精肉店の多くが姿を消し、観光客向けの店舗に代わった。また、錦市場は料亭などへの卸機能を持つ商店も少なくなかったが、その多くで錦小路に面した店舗を観光客向けに改装したものが目立つ。観光業の土地利用に関して見逃せないのが京都固有で、しかも不足が叫ばれて以降の急速なホテル建設にみられる傾向である。それは、ホテルの建設予定地や候補地がいずれも狭隘で、その多くが既存建築物の改築や再利用を目指すものであることによる。客室単価の高さを反映して、一般の宿泊施設では得られない体験や借景を売り物にしている。例えば、「パークハイアット京都」は東山山麓の料亭敷地内に建設し、この料亭とのコラボレーションと、八坂の塔や京都市街の夜景を一望できるレストランやバーが強調される。三井系列は、二条城東隣りの京都所司代跡地にある「三井家ゆかりの地に250年以上にわたって存在した三井総領家(北家)の邸宅」を利用したホテルを建設した。ま
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