「牛が環境に悪い」ってなんで? わかるように説明して

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牛肉おいしいんだけど地球には悪いのね…。世界のメタンガス排出の3分の1は農業由来で、わけても牛は米国のメタン排出量の27%を占める環境の天敵。全世...

「温室効果ガス排出を取り巻く環境は全体的に非常に厳しい局面。これまでは皆『二酸化炭素が主な排出ガスなんだし今はそっちにフォーカスしよう、メタンの話は後回しでいいから』という論調でしたが、今は気象変動の影響があまりにも明白ですからね。二酸化炭素以外の温室効果ガスにもフォーカスが向くのは当然の流れかと」牧草の主成分はセルロース。人間が食べる緑の野菜にも含まれていますが、牧草はほぼ全部セルロースなので、人間が消化するのはムリですよね? でも、牛は胃袋が4つに分かれていて発酵しながら完食します。つまり胃袋が発酵樽の役目を果たすというわけです。

「食べた草がルーメンに入ると、そこは酸欠状態。でも、微生物がうようよいて、人間が消化できないセルロース、靭帯、長鎖炭水化物の分解を助けてくれるんですね。牛がエネルギーを吸収できる状態になるまで細かく」(環境防衛基金上級サイエンティストのアリソン・イーグル氏) で、腸内発酵の過程で微生物の一部からメタンが出て、牛のげっぷやおならとなって外に出るってなわけです。牛ふんからもメタンは出ますが、牛のメタン削減で一番厄介なのは腸内発酵で、これが本当に難しいのであります。「牛の消化効率がどの程度かについては、何十年も前から全米の大学の畜産学部で数々の研究が行われてきました。家畜の仕組み、副産物については研究はかなり進んでいましたが、それは飼料などで家畜を補佐する観点からの研究であって、温室効果ガスを意識し始めたのはずっと後になってからです」(フィールド教授)

牛の消化で出るメタンと副産物に関しては、学会の関心も高かったので、メタン排出量推計は結構昔から記録に残っています。一番古い世界推計はなんと1949年のもの。そのときは反芻動物全般の見積もりでしたが、1970年に牛に絞ったメタン排出量推計も出ています。つまり酪農研究が先にあって、それに気象学が追いついた形です。

 

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