さて、「ボックス」を組み上げるためには、「ボックス」を成形する6面の板を接合させなければならないわけだが、その際には何が使われることが多いのかというと…。
もっともスタンダードなのは「木工用ボンド」で、さらには「木ネジ(ビス)」が併用されることも少なくない。ちなみに「サブウーファーボックス」には高い「強度」が求められる。その観点からいうと、「木工用ボンド」と「木ネジ」の併用がベストだ。 ただし「木ネジ」は、厚みが1cm以下の木材の接合には向かない。その場合には「木工用ボンド」のみにて接合されることが多くなる。とはいえ、前回の記事にて説明したように「サブウーファーボックス」は15mm、18mm、21mmあたりの厚さの板が使われることが多いので、そうであれば「木ネジ」の併用は可能だ。 ところで「木ネジ」は、「ネジ」とは別ものだ。両方とも本体にらせん状の溝が入っていてその点では同様だが、「木ネジ」は先端が尖っていて「ネジ」は先端が尖っていない。しかも「ナット」を用いて接合される。なお、「ネジ」と似ているものとして「ボルト」があり、これも先端が尖っておらず、「ナット」とセットで使われる。で、「ネジ」と「ボルト」との違いは以下のとおりだ。「ネジ」は「ドライバー」にて使えるように頭の部分に十字の溝が切ってあるが、「ボルト」には十字の溝が切られておらず、頭が六角形になっている。1つ目のポイントは、「接合面をきれいにすること」、だ。接合面に削りカスやゴミが付いていると接合の強度が落ちる。なので接合面を湿ったウエスで拭いてからボンドを塗ろう。ちなみにボンドの量は、圧着したときにちょっとはみ出るくらいが適量だ。そしてはみ出た「木工用ボンド」はすぐに拭き取ることがセオリーとなる。これを怠ると、硬化した後の処理が面倒になる。
そして「しっかりと圧着させること」も重要だ。なお木材を接合させる際には「クランプ」と呼ばれる固定用の器具が使われることが多いが、「サブウーファーボックス」は大きいので「クランプ」は使えない場合が多い。なので上に重いものを載せて圧着させよう。今回は以上だ。次回はこの続きの工程について説明していく。乞うご期待。
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