S&P500種は70年1-6月期に21%下落した。当時は現在の環境に匹敵する高インフレに見舞われていた。70年後半に同指数は27%上昇した。2020年には上期に4%下落したが、下期には21%の大幅高となった。 ただ、それは警報が解除されたという意味ではない。S&Pダウ・ジョーンズの指数投資戦略担当シニアディレクター、アヌ・ギャンティ氏によると、1957年以降、S&P500種が上期にマイナスのリターンとなった年で下期も同様にマイナスだった割合は約50%だった。「過去のパフォーマンスを基に今後の展開を知ることや予測することは極めて難しい」とギャンティ氏は話した。
ノースウェスタン・ミューチュアル・ウェルス・マネジメントのブレント・シャット最高投資責任者(CIO)は、市場が既に緩やかなリセッション(景気後退)の可能性を織り込んでいるため、2022年後半の見通しは良好に見えるとの見解を示す。 シャット氏は「需要が減少してもインフレ率は下がらなかった1970年代のような時期になると懸念されていると思う」と述べ、「米金融当局が利上げ継続を余儀なくされて深刻なリセッションを招くという不安を意味しているのだろうが、それは今起きていることではない」と指摘。今回はインフレ率が需要と共に鈍化し、好調な株式市場の背景になると予想した。
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