２０２４年パリ五輪の代表選考会、マラソングランドチャンピオンシップ（ＭＧＣ）は１５日、東京・国立競技場発着の４２．１９５キロで行われる。男子６１人、女子２４人が出場し、男女とも上位２人が五輪代表に決定。五輪２大会に出場した日本陸連ロードランニングコミッションリーダーの瀬古利彦さんにレース展望を聞いた。読めない。まともに戦ったら勝てない選手たちがどういうレースをするか。川内優輝（あいおいニッセイ同和損保）あたりが先手を打つのではないか。ただ、今回は折り返しが多いので、逃げるのがなかなか難しいコースでもある。ペースを落としてまた上げる折り返しは、意外と力を使う。最近の世界選手権、五輪はこういうレースが普通。こんなコースは走れないと言っていると、世界に置いていかれる。勝負どころはあと４キロぐらいの（上り）坂から始まると思う。男子は鈴木健吾（富士通）が頭一つ抜けている。大迫傑（ナイキ）もまだまだ走れる。この２人に勝ってこそ、本当の代表だと思う。女子は前田穂南（天満屋）だろう。前回のような（独走に持ち込む）レースができたら、チャンスがある。―どんなレースを期待するか。
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