所属してきたクラブではダービーの経験がなかった。練習でもあまり意識をしなかった対戦だが、スタジアムに入ってから雰囲気が変わった。仙台に加入して初めて経験するダービーでは、プレッシャーよりも試合を楽しんでいた。
「スタジアムに入り、ピッチに出て客席を見たら両チームのサポーターが盛り上がっていた。その時に初めてダービーの雰囲気を感じました。選手はガラガラのスタンドで試合するよりも、サポーターがいっぱい入っている中で試合することによってモチベーションも上がる。自分が持っている１００％の力を１２０％引き出させてくれた。緊張よりも非常に楽しい試合だった思い出があります」「ミスをした選手はハーフタイムの時に泣いていた。一人だけのせいではないが失点に絡んで悔しい思いをしていた中でも勝たないといけない。仲間が失敗して挽回できるのはフィールドにいる選手だけなので、チームが一つになった瞬間でもあった。（ダービー初勝利は）やっぱりうれしいですよ。負けられねえという気持ちはお互いありますから。その中で勝てたのはめちゃくちゃうれしかったですね」「晋伍はベガルタ一筋で仙台の歴史を知っている選手。ダービーの雰囲気も分かっている。試合に出たら空気感を存分に味わいながら楽しんでほしい。梁も３年ぶりに帰ってきて前節の岩手戦（３〇０）でもいいプレーをしていた。０８年のダービーも主将で、非常に熱い思いを強く持っている選手。二人とも
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