J&Jのコロナワクチン、まれな自己免疫疾患発症 米FDAが警告

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米FDAはJ&J製ワクチンを接種した人は、脱力感やヒリヒリ感、歩行困難、顔面運動の困難といった症状が出た場合、医師の診察を受けるべきだとしている ワクチン 副反応 ニューズウィーク日本版

米食品医薬品局(FDA)は米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の新型コロナウイルスワクチンについて、まれな自己免疫疾患発症に関する新たな警告を発する可能性がある。写真は4月21日撮影(2021年 ロイター/Vincent West)

米食品医薬品局(FDA)は12日、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の新型コロナウイルスワクチンについて、接種後6週間に、まれな神経疾患の発症リスクが高まることがデータで示されたとして、警告を発した。 FDAは同社への書簡の中で、接種後に自己免疫疾患「ギラン・バレー症候群(GBS)」を発症する可能性は「非常に低い」と分類した上で、同社製ワクチンを接種した人は、脱力感やヒリヒリ感、歩行困難、顔面運動の困難といった症状が出た場合、医師の診察を受けるべきだとしている。 米国ではこれまでに約1280万人が1回接種型のJ&J製ワクチンを接種している。FDAによると、J&J製ワクチンの接種を受けた後にGBSを発症したとの暫定報告が100件あり、このうち95件が入院を必要とする重篤な症例で、死亡例も1件あった。GBSは免疫システムの異常により末梢神経が障害されるまれな自己免疫疾患。バクテリア、もしくはウイルス感染後に発症することが多い。ただ、ほとんどの人は完治する。

米疾病対策センター(CDC)の発表によると、GBSを発症したのは大部分が男性で、多くが50歳以上だった。米ファイザー/独ビオンテックや米モデルナのメッセンジャーRNA(mRNA)型ワクチンを接種した人の間では予想を超えるほどのGBSの発症は確認されていない。J&Jのワクチンは、非常にまれな血栓症の発症リスクも指摘されているほか生産問題にも直面しており、今回のFDAの警告はさらなる打撃となる。

 

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