EU=ヨーロッパ連合のトップ、ヨーロッパ委員長の後任にドイツの国防相、フォンデアライエン氏を充てる案がヨーロッパ議会で承認され、ことし11月に初めての女性委員長が就任することが決まりました。ただ、4割を超える議員が反対票を投じ、いかに求心力を高められるかが課題となります。
EUの「内閣」にあたる執行機関「ヨーロッパ委員会」のユンケル委員長が任期満了で退任することを受け、ヨーロッパ議会は16日、ドイツ国防相のフォンデアライエン氏をことし11月から後任に充てる案について採決を行いました。ただ、議会内では後任候補を指名する過程が各国首脳によって「密室で決められた」として批判する声も根強く、4割を超える議員が反対に回りました。また今月後半には、EUからの離脱を決めているイギリスで新しい首相が選ばれ、EU側が拒否している離脱条件の再交渉を求めてくる可能性があるほか、アメリカのトランプ政権との間では難しい貿易交渉も控えていて、強い指導力を発揮できるか手腕が問われることになります。ベルギーの首都ブリュッセルで生まれ、ドイツ語に加え英語とフランス語も堪能で、「ヨーロッパ人」を自認しています。家族相の時には、育児手当の支給や保育所の大幅な増設など改革を進めて評価されました。また、国防相としては、おととし発足したEU独自の防衛協力の枠組み作りに積極的に取り組んできました。
かつてはメルケル首相の有力な後継者の1人とみられていましたが、国防相に就任して以降は、極右思想を持つ連邦軍の兵士が逮捕されたり、外部のコンサルタントに多額の資金を支払っていたことが問題視されたりするなど批判も受けています。
ヨーロッパも案外女性を差別してるんだね。
いや〜、無理でしょうね。
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