<MLBホームランダービー>◇12日(日本時間13日)◇クアーズフィールド
【デンバー(米コロラド州)12日(日本時間13日)=四竈衛】史上初めて「二刀流」として球宴に選出されたエンゼルス大谷翔平投手(27)が、球界のルールを変えた。13日(同14日)の試合に「1番DH」としてスタメン出場するだけでなく、特別ルールで1回裏にはア・リーグの先発投手としてマウンドにも上がることになった。野球規則では認められていない「特例」。ホームランダービーでは惜敗したものの、まさに大谷が球宴をジャックしたまま、両軍の戦いを迎えることになった。クアーズフィールドに隣接するモール内に設置された青空会見場。隣に座る大谷を見つめながら、ア・リーグの指揮を執るキャッシュ監督(レイズ)は、にこやかな表情で大役を任せた理由を語った。「ファンが見たいと望んでいることでもあり、個人的にも見てみたいんだ」。ボードに刻まれたスタメン表には、真っ先に「1番DH大谷」の名前。「1番投手大谷」ではなく、DHを解除せず、DH大谷が先発する奇策を堂々と発表した。
無論、野球規則上は認められていない。だが、同監督はハッキリと言った。「この試合は、二刀流を認めてくれた」。たとえば、1番投手として出場した場合、1回を投げ終えて交代すれば、次の打席は巡ってこない。だが、DHが登板するという“超法規的解釈”により、降板後でも大谷が複数の打席に立てる方策を編み出した。 その決断にいたるまでの経緯は、エンゼルスのマドン監督とキャッシュ監督との緊密な意思疎通に裏付けされたものだった。ともにレイズを率いた経歴を持つ策士。大谷の投手としての選出が決まった後、両監督は複数回の連絡を取り合い、大谷の起用法について話し合いを重ねた。ファンが喜ぶことを大切にする一方、スター選手の身体に必要以上の負担をかけるわけにはいかない。まして、今の大谷はメジャー球界の宝。不慣れな救援登板で故障のリスクを増やすわけにはいかない。キャッシュ監督は、「我々は選手を守らなくてはならない。この方法であれば、これまでにエンゼルスでやってきたこと」と、マドン監督の助言を含め、経験のあるルーティンで、しかも「DH」を維持するという裏技にいたった。
初の本塁打競争出場後、正直に「疲れた」と話した大谷は、球宴本番に初の二刀流で出場する。「先発するので、まずはそこに合わせて、打席にも立つと思いますけどしっかり調整していきたいと思います」。球界のルールを変えた男は、いつもと変わらない表情で淡々と抱負を口にした。
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