中地区8位の富山グラウジーズは、62−96で同1位の三遠ネオ フェニックス に敗れ、チームワースト更新の23連敗を喫した。中地区優勝を決めた三遠の選手やブースターが喜び合う中、富山の選手たちはがっくりと肩を落とした。試合後、庄司和広HCは「素晴らしい雰囲気の中、バスケが出来て感謝しています。本当に苦しいですが、声援に応えるために勝利を届けたいです」とファンに呼びかけた。
1試合の平均得点がリーグトップの90・1点を誇る三遠に対し、富山は1試合平均失点が86・6点とリーグワースト。守備では、マンツーマンとゾーンディフェンスを切り替えながら挑んだ。効果的に守った時間帯もあったが、長くは続かず、インサイド、アウトサイドから効果的にシュートを許した。攻撃ではフリーの場面を作る場面もあったが、フィールドゴールの成功率は38%と大苦戦。第3Q終盤はミスも連発し、最大35点のビハインドを背負ってしまった。PG宇都直輝は「シンプルに三遠は強かった。上位チームと戦うには、120%の力をださないといけないが、うまく出来ずに負けてしまった」と振り返った。 4327人のファンが声援で後押ししたが、1月7日以来の白星は遠かった。通算4勝47敗となり、リーグ全体で最下位の24位。残り9試合となったが、B1残留圏内の22位、茨城とは5ゲーム差となっている。PG宇都は「残り9試合、僕らは全て勝つ気持ちで戦います。みなさんの応援は力になっています。お願いばかりで申し訳ないですが、声援を力に変えて、しっかり戦っていきたい」と決意を語ると、スタンドからは励ましの声も飛び交った。極めて厳しい状況の中、B1残留を信じて戦い抜く。(中田 康博)
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