欧州で暮らすと世界を東西南北、グローバルかつ多角的に見渡す目が養われる。特に覇権国家だった英国には各地域の情報が集中し、世界中の学者や留学生、ビジネス関係者が集まる。これらの人との交流を通して、地球市民という理念を共有され、民族多様性、平和友好などの課題を地球的規模で捉えておられた。
英国留学時代の2年半、当時の皇太子夫妻(平成の天皇・皇后)が公務で世界各国に行かれた帰途、ロンドンに毎年立ち寄り、浩宮さまも交えて記者会見した。夫妻はアフリカや北欧などの印象を語り、「相互交流と平和友好の尊さ」を強調し、浩宮さまも全面的な賛意を示していた。戦後70年に当たる2015年の皇太子としての会見では「戦争の記憶が薄れようとしている今日、謙虚に過去を振り返るとともに、戦争を体験した世代から戦争を知らない世代に、悲惨な体験や日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切です」と言明した。2019年5月の代替わり前、戦没者慰霊が話題に上った際、「戦争を知らない世代であるからこそ、風化させないよう一層意識的にならないといけない」とかみしめるように語られたことがあった。
令和元年10月22日の即位礼正殿の儀では天皇陛下は「憲法」に2度、「平和」に3度言及され、「国民の幸せと世界の平和を願い、憲法にのっとり、象徴としての務めを果たしたい」と強調された。天皇陛下は同年5月4日の一般参賀でも、「わが国が諸外国と手を携えて、世界の平和を求めつつ、一層の発展を遂げることを心から願っております」とお言葉を述べられた。皇室外交が果たす役割は大きい。天皇皇后は、国際親善をはじめとする公務に努めておられる。 言論NPOが2019年に実施した世論調査によると、「信頼できる」と回答したのは「天皇・皇室」が87%と断トツ。「国会」「政府」「メディア」がいずれも20〜30%台にとどまったのと好対照で、親しく国民に寄り添う姿勢が評価されているようだ。
日本の皇統は断絶の危機に直面している。このままでは日本の象徴天皇制は自然消滅してしまう。天皇陛下の即位に伴い、皇位継承権者はわずか3人となった。女性皇族の結婚などで皇室全体も縮小している。皇統をどのようにつなぎ、将来にわたって皇室を安定した形で維持するかが課題となる。女性宮家は女性皇族が結婚後も皇室にとどまるもの。皇族数減少への対策となるが、皇位継承を男系男子に限る現行制度では、皇位継承者の確保にはつながらない。政府は今後、本格的な議論に着手するが、保守勢力は女性天皇に反対している。皇室典範上の皇位継承順位とは別に、次世代の皇室の継承者として国民から期待されるのは悠仁さまと愛子さまのお二人。政府は皇位継承資格を男系男子に限っていることについて国会で「男系継承が古来例外なく維持されてきたというわが国の伝統を踏まえたもの」と答弁している。しかし、これは男系か、母方だけに天皇の血をひく女系かという点についての答弁であって、愛子さまのような男系の女性天皇の否定にはならない。男系の女性天皇は日本の歴史に例があり、政府の国会答弁は「男系」女子の愛子天皇を過去一度も否定していない。
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