<主張>千代田区汚職 「都心の利権構造」に迫れ 社説

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旧態依然とした政官業癒着が、皇居があり、官公庁や大企業が集中する都心で今も横行していた。

千代田区では給排水設備など十数の建設関連業者が「千代田区災害対策管工事協力会」という任意団体を構成し、会長企業が嶋崎容疑者に贈賄をしていた(時効が成立)。容疑者から入札情報を得た会長企業を通じ、協力会は受注調整していた。協力会は表向き、災害時の協力協定などを区と締結していたが、その実体は談合組織だった。

入札情報を嶋崎容疑者に漏洩(ろうえい)し、官製談合防止法違反罪で起訴された元部長は逮捕前、「(漏洩は)別の職員から引き継いだ。もっと前から続いていたはず」と産経新聞の取材に証言していた。ゼネコン汚職が相次いで摘発された平成初期から変わらぬ癒着システムが生き残っていた。平成18年の建設業界「談合決別宣言」は、千代田区では無視されていたわけだ。今回立件された賄賂は10万円相当の商品券、料亭飲食費の約6万円、自宅の洗面台工事代金約17万円の肩代わりなど、額は大きいとはいえない。警視庁は余罪を洗い出すだろうが、その先にはさらに莫大(だくだい)な「利権」が見え隠れしている。 東京23区で千代田区は1人当たりの歳出額が101万円と最も大きい。再開発計画は間断なく続き、現在も秋葉原や番町地区で大規模な計画が行政審議のスケジュールに乗り、反対の陳情も出ている。再逮捕された嶋崎容疑者は区議としていずれの再開発計画にも関与していた。不透明な政策決定はないか。捜査に期待したい。

 

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