関東学生陸上競技連盟は16日、全日本大学駅伝(11月3日、名古屋市熱田神宮西門前〜三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前=8区間106・8キロ)の関東推薦校選考会(6月23日、相模原ギオンスタジアム)の開催要項を発表した。
例年通り、1万メートルのレースを各校2選手ずつ4組のレースを行い、全8選手の合計タイムの上位7校が本戦出場権を獲得する。2023年1月1日から、6月9日の申込み期日の前日(6月8日)まで1万メートル公認記録の8人合計タイムの上位20校が関東選考会に参加できる。申込み対象の選手8人と選考会登録選手13人は異なることも認められる。登録選手13人の中から、レース当日に8人が出走する。留学生は登録が2人以内、出走が1人以内。昨年の本大会で9位の東海大、10位の早大、11位の順大、12位の帝京大、13位の東農大、14位の東洋大、15位の国士舘大に加え、本大会出場を逃した明大、法大、日大や初出場を目指す立大、駿河台大などが7枚の伊勢路切符を争う。
注目選手は、東農大のエース前田和摩(2年)だ。5月3日の日本選手権1万メートルでは27分21秒52で3位と激走。日本歴代5位、外国人を含めた日本学生歴代4位の好記録で、田澤廉(23)=トヨタ自動車=が駒大時代の2021年12月にマークした日本人学生最高記録(27分23秒44)と駒大の佐藤圭汰(3年)が昨年12月に記録したU20(20歳未満)日本記録(27分28秒50)をダブルで更新した。昨年の全日本大学駅伝関東選考会でもU20日本歴代2位(当時)となる28分3秒51と好走し、東農大を14年ぶりの伊勢路に導いた。 前田を上回る27分20秒05の自己ベスト記録を持つ日大のシャドラック・キップケメイ(2年)、関東学生対校選手権男子1部1万メートル(9日)で28分8秒26の自己ベスト記録をマークした東海大の花岡寿哉、同じく28分8秒29の自己ベスト記録で復調を証明した東洋大の石田洸介(4年)ら各校エースも母校の期待を背負って出場予定だ。
6月下旬のレースは高温多湿のタフなコンディションとなる可能性も大きい。第1組は午後5時、第2組は午後5時40分、第3組は午後6時20分、最終第4組は午後7時のスタート。速さより強さが求められる一戦は、今季の大学駅伝を占う注目のレースとなる。
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