座奪取なら日本人最年長、日本人の世界戦勝利も元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志の36歳1か月を抜く。ロンドン五輪の元チームメートの協力も得て必勝を誓った。同じ興行では井上尚弥がWBC、WBO世界スーパーバンタム級統一王者スティーブン・フルトンに挑戦する。世界初挑戦を表明した清水の表情は少し硬かったが、言葉は力強かった。「プロになって7年。コツコツやってきて世界戦にたどりつけたのはうれしい。世界王者になるためにプロになった。ベルトをラミレスからもぎ取る」
37歳4か月12日での王座奪取なら長谷川穂積の35歳9か月を更新。さらに世界戦勝利も内山の記録を塗り替える。「(同年齢でロンドン五輪金メダルの)村田(諒太)ら同世代は引退してさみしい思いはある。世間的には体力が落ちていると見られるが、自分は落ちたとは思っていない」と話す清水に、会見に同席した大橋秀行会長(58)は後押しを約束。スパーリング相手を海外から招くほか、井上拓真(大橋)のWBA世界バンタム級王座獲得に尽力した須佐勝明氏を招へい。ロンドン五輪初戦でラミレスと対戦した同氏の経験は大きな力となる。同五輪ウエルター級代表・鈴木康弘氏の協力も取り付けた。 この日、ダブル世界戦で同じ舞台に立つ井上尚が「追加カード激アツ」とつぶやき期待感を膨らませた。会見後は練習に訪れた井上尚と健闘を誓い合った清水。「自信は80くらい。それを徐々に上げていく。勝ちます」。硬さが取れた顔は自信に満ちていた。(谷口 隆俊)
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