なものか。古銭やコインを取り扱う「銀座コイン」の鑑定士・竹内三浩さんに聞いた。
今回から、記番号（通し番号）は数字６桁の前後にアルファベットが２文字ずつの計１０桁となる（これまでは数字の後のアルファベットは１文字）。その中で、最も価値の高いものは「ＡＡ～ＡＡ」のゾロ目で、「ＡＡ～ＡＡ」の１００番以内が続く。竹内さんによると「福沢諭吉（１万円札）の『Ａ～Ａ』の１００番以内は銀座コインのオークションにも出品されたことはないです。一番若いものでも２８０番で、６万円の価値がつきました」という。 「ＡＡ～ＡＡ」でなくても、「０００００１」やゾロ目は数倍の価値に。また、同じ番号でも発行枚数から５０００円札が最も価値が高い。ただし「未使用ピン札であるのが価値が上がる最低条件なので、銀行で替えたときに確認してみてください」とした。ちなみに、新紙幣の登場によって従来や過去のものは価値が上がるのか？ こちらは残念ながら「基本的には戦後紙幣は流通量が多いため、新札の登場によって価値が変わることはない」という。
前回発行の２００４年は、各新紙幣の“１枚目”（Ａ０００００１Ａ）はすべて日本銀行の貨幣博物館で展示。「Ａ０００００２Ａ」などの若い番号は、肖像ゆかりの地に贈呈された。日銀は今回贈呈するかは発表していないが、新１万円札、渋沢栄一の故郷である埼玉県深谷市は、記念紙幣を飾るためのケースを民間の寄付で製作済み。果たして、「超プレミア渋沢紙幣」の行方は…。
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