。チームカラーと同じ青く染めた髪で登場し、陽気なラテン音楽に合わせて縄跳び、シャドー ボクシング 、ミット打ち、サンドバッグ打ち、パンチングボール打ちを精力的に行った。この日の午前中にはアルゼンチン大使館を表敬訪問。IBFの赤いチャンピオンベルトを見たエドゥアルド・テンポーネ駐日大使が「日曜日にはベルトが2つになるんですね」と激励。マルティネスは「そうです」と自信たっぷりに笑った。観戦を約束した大使以外にも「ボカ・ハポン」という在日のボカ・ジュニアーズサポーターや関係者など40人も会場に応援に駆けつける予定だ。
マルティネスが「大好き」というディエゴ・マラドーナやリオネル・メッシなどサッカーで有名なアルゼンチンだが、ボクシングでも名王者が生まれている。1948年ロンドン五輪のボクシング男子フライ級金メダリストで、白井義男から王座を奪い、世界フライ級(50・8キロ以下)のベルトを9度防衛したパスカル・ペレス。「ライフル銃」の異名を持ち、世界ミドル級(72・5キロ以下)王座を14度防衛したカルロス・モンソン。最近では井上尚弥(大橋)と戦って敗れたが、WBO世界フライ級王座を16度、WBOスーパーフライ級(50・8キロ以下)を11度防衛したオマール・ナルバエスも同国出身だ。米ラスベガスで3週間合宿を行い「厳しい練習はやってきた。日本では調整するだけ」。減量も順調でリミットまで、あと3キロだという。井岡については「とてもリスペクトしている。グレートチャンピオン」と敬意を示した。しかし、「完璧なディフェンスというものはありえない」と得意のラッシュでの勝利に自信を見せた。
12人兄弟の7番目でおじ家族は14人兄弟、ほかにも16人兄弟の親類もおり、地元では大家族で有名だという。「母に家を買うのが夢。この試合のファイトマネーで大きく近づいた」と親孝行な王者が井岡の前に立ちはだかる。
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