は、90年代に実在した対北工作員をもとにしたフィクションであり、韓国社会を深く掘り下げながらも、社会性と娯楽性を両立させてしまうこの監督ならではの巧みな話術が際立っている。
やがて北京に現れた黒金星は、やり手の事業家を演じつづけ、北京に駐在する北の対外経済委員会の所長リ・ミョンウンに接触する機会をうかがう。彼は金を持っている事業家としてマークされるようになり、安企部が投げた餌に北側が食いつき、接触に成功する。あの手この手でテストされた黒金星は、リ所長の信頼を得て、北の風景をバックに広告を制作する共同事業が徐々に具体化していく。 97年12月の大統領選の直前には、与党や安企部による陰謀が明らかになる。与党議員が北京で北朝鮮の代表と南北経済協力や観光開発問題などを秘密協議した際、大統領選を有利に進めるために北朝鮮に協力を求め、代償として金品を提供するという陰謀が発覚する。さらに、安企部の工作が以下のように綴られている。
これって北の傀儡である現韓国政権を賛美する映画ですか?
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ソース: Newsweek_JAPAN - 🏆 131. / 51 続きを読む »