「遠くないうちに100万人がシリアに帰還できるだろう」。トルコのエルドアン大統領は19年12月、ジュネーブでの難民フォーラムで、360万人にのぼる国内のシリア難民について語った。
国連難民高等弁務官事務所（UNHCR）によると、世界で最も多く難民を受け入れているのはトルコだ。だが最近の経済低迷を受け、難民への視線は厳しい。19年半ば以降、難民をイスタンブールなどの大都市から、シリア国境に近い南東部などに送り返すなどの締め付けが強まった。 トルコは10月、シリア北部への越境軍事作戦を始めた。トルコがテロ組織とみなすクルド系武装勢力を掃討して確保した「安全地帯」の目的の一つが、こうしたシリア難民を送り返すことだ。トルコによると既に37万人が「自発的に」戻っているという。 ただトルコに滞在する難民の多くは北部出身ではない。国土の大半を掌握したアサド政権から迫害される恐れもあり、どれだけの難民が安全地帯への移住を望むかは不明だ。16年にトルコと欧州連合（EU）が欧州に逃れる難民を抑制する合意を結んだことで難民の移動は激減していたが、19年半ばごろからギリシャへの渡航が再び増えた。バングラデシュ南東部コックスバザール近郊。以前は森林で覆われていた丘が連なる一帯に、ミャンマーから逃れたイスラム系少数民族ロヒンギャの難民キャンプが広がる。UNHCRによると約90万人が生活する世界最大の難民キャンプだ。
バングラデシュ政府は難民を受け入れてきたが、難民の中から過激派が台頭したり違法薬物が流通したりするなど「地域全体の脅威になりつつある」（ハシナ首相）。19年9月以降、キャンプ内で携帯電話のデータ通信を規制した。難民の一部を沖合の島に移転させる計画もある。彼らがたどり着くのは周辺国だ。20年中にコロンビアは人口の5%、ペルーは3%にあたるベネズエラ人を国内に抱えることになる。ボゴタやリマなど主要都市の路上に難民があふれ、治安悪化が問題となるなか「ゼノフォビア（外国人嫌悪）が高まりつつある」とUNHCRは懸念する。
日本 最新ニュース, 日本 見出し
Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。
ソース: 読売新聞オンライン - 🏆 19. / 63 続きを読む »
トランプ氏をイラン司令官殺害に動かした「一線」（写真＝ロイター）■米国人が死傷した攻撃にイランが関与したと判断■報告を受け、トランプ氏が司令官殺害計画を指示■「イランはレッドラインを読み誤った」との声 今の米国には西部開拓史の精神が脈々と受け継がれている。やられたらやる!これがガンマン魂。この様な国が超大国なのだから、日本が先の大戦で負けるのも頷ける。全世界が束になって挑んでも多分負ける。地球の支配者は米国である事は確かだ。
ソース: nikkei - 🏆 135. / 51 続きを読む »
「腐敗の象徴」 ゴーン元会長逃亡、レバノン混…（写真＝ロイター）【ベイルート=木寺もも子】日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告（65）の逃亡が今後、混迷するレバノンの危機をさらに深める可能性がありそうだ。経済低迷を背景とした反政府デモの影響で、政権は昨年10月下 日産ではなく、GM フォード クライスラー のどれかのCEOだったら、今頃レバノンは｡｡｡ レバノン政府は混乱がどうとか関係なく、自国民ならば差別することなく法に則って処罰するしかないんじゃないですか？ 禁固15年らしいですので、その刑期が終わってからでないと容疑者引渡しには応じないでしょうけどね。 レバノン国民GJ👍
ソース: nikkei - 🏆 135. / 51 続きを読む »
原油、中東リスク再燃 供給・輸送への懸念強まる（写真＝ロイター）米軍によるイラン革命防衛隊司令官の殺害で、原油価格の先高観が強まっている。両国の対立が一段と深まり、不測の武力衝突などが起これば中東からの石油供給や輸送に支障が出るとの見方が広がる。石油輸出国機構（
ソース: nikkei - 🏆 135. / 51 続きを読む »
ソース: 読売新聞オンライン - 🏆 19. / 63 続きを読む »
LNGの事業化決定、昨年3倍に 生産能力15…（写真＝ロイター）2019年に世界で事業化が決まった液化天然ガス（LNG）のプロジェクトの規模が過去最高を更新したもようだ。石油メジャーなどが主導するプロジェクトの年間生産能力は合計で6000万トン強と前年の3倍弱で
ソース: nikkei - 🏆 135. / 51 続きを読む »