6月4日にメディア向けの説明会が行なわれた。テラヘルツ無線は、5Gで使われるミリ波帯よりも広い周波数帯を利用でき、超高速無線システムを実現する技術として注目されている。ただし直進性が強く、伝搬損失が大きいため、電波を遠くに飛ばすには、ビームを細くして電力を集中させる必要がある。そのため、光ファイバーの敷設が難しい地域で光ファイバーの代替技術として用いたり、あるいは近距離での超高速通信などの用途での実用化が期待されている。
ソフトバンクは、このテラヘルツ無線をモバイル通信に利用することを目指して、数年前から研究開発を進めている。これまでに、テラヘルツ通信用の超小型アンテナを開発し、屋外での伝搬実験に成功するなど、その成果が報告されてきた。2021年に開催されたソフトバンクの先端技術を紹介するイベント「ギジュツノチカラ」で「Beyond5G/6Gに向けた12の挑戦」を発表。テラヘルツ通信も含まれているテラヘルツ無線は、既存の基地局のようにエリアを広げようとすると、電力が分散し、通信可能エリアが小さくなってしまう。そこで、通信エリアを車道に限定することで、電力の分散を防ぎ、エリアを広げられると仮定して、独自のアンテナを開発。今回の実証実験に至ったという。実証実験は、東京都港区のソフトバンク本社付近の道路で実施。地上約10mの高さにある歩行者用デッキに、テラヘルツ無線用のアンテナを取り付けた基地局相当の無線機を設置。そこから5Gの変調信号を300GHzに変換して送信。道路の約140mの区間を通信エリア化し、アンテナを取り付けた測定車に300GHzを5Gの周波数に変換する機材を搭載し、道路を走行しながら信号の受信
なお、こうした特殊なアンテナは、既存のモバイル通信の周波数帯ではサイズが大きくなってしまうが、テラヘルツ波は波長が非常に短いため、アンテナを小型化できたという。基地局用は1.5×1.3×1.0cm、端末用は1.5×1.3×1.5cmというサイズだ。
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