ソフトバンクが開幕前の練習試合で“12戦12色”のオーダーを編み出した。広島との最終戦で栗原を2番で初起用するなど、12試合全て異なる打線を試した。選手層の厚さを感じさせる戦いぶりで、工藤公康監督(57)は「いろんなシミュレーションができた」と収穫十分。3年ぶりリーグVと4年連続日本一へ、同一カード6連戦が続く変則日程を追い風にする。開幕前ラストの一戦で、工藤監督は新たなオプションを繰り出した。好調の栗原を初めて2番で起用すると、初回に1番牧原との連打でチャンスメーク。5番上林、6番松田宣が適時打で続き一挙4点を奪った。「初回に本当にいい攻撃ができた。また1つバリエーションが増えたなと思います」。各球団が開幕を見据えた「ベストオーダー」で最終戦に臨む中で、最後まで可能性を探り続けた。
この12試合は打線が全て異なる12通りのオーダーで戦った。上位の1~4番だけでも8パターンあった。基本線は3番柳田、4番バレンティン。1、2番を牧原と上林、今宮らが務め、対左ならベテラン川島が1番に入る並びが有力だ。それ以外に12日広島戦で試した「2番柳田、3番バレンティン」という“ジョーカー”も選択にある。 工藤監督は「いい形ができればある程度固定ということも考えると思いますけど、それは試合の中でいろいろ考えていきたい。打撃コーチの中でのイメージを膨らませてもらえれば」と話し、シーズン序盤は柔軟に戦っていく。最終的に「理想型」を固める考えもあるが、今季の変則日程を踏まえると多様なオプションは武器になりそうだ。
開幕2カード目以降は同一カード6連戦の形が続く。例年より過密日程となる上、短期決戦に近い戦いを強いられる。流動的な打線は、個人の好不調の波に影響されにくく、相手投手との相性なども加味しやすい。バレンティンの後ろに長谷川、松田宣ら経験豊富な打者が居並ぶことも「猫の目」ならぬ「鷹の目」打線を可能にした。▽ソフトバンク・バレンティン(4回に右前適時打)「開幕前の最後の試合でヒットになってくれて良かった。練習試合期間でいろいろな事を試せた。コンディションも問題ない。もう1つギアを上げて開幕を迎えたいね」 ◆猫の目打線 05年のロッテはシーズン146試合で125通りの打線を組んだバレンタイン監督の「ボビー・マジック」が旋風を起こした。レギュラーシーズン勝率はソフトバンクに次ぐ2位も、この年はプレーオフ(PO)勝者がシーズン優勝として扱われた。ソフトバンクとのPOを制して31年ぶりのリーグV。日本シリーズは阪神に4連勝。99年のオリックスはイチローや田口、谷、藤井、ニールとタレントがそろう中、135試合で131通りの打順を組んだ。仰木監督が予告先発制を生かして対策を練った。
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