米ニューヨーク州クーパーズタウンの米野球殿堂博物館で19日(日本時間20日)に開催された米国野球学会の19世紀野球部会で、日本野球の起源の新説が発表された。研究発表を行ったのは日本野球機構(NPB)の伊藤修久氏(60)。定説では1872年に米国人教師のホーレス・ウィルソンが日本の学生に野球を教えたのが日本野球の始まりとされているが、その1年前の1871年に大阪で米国人と日本人の野球の試合が行われたという。伊藤氏が7年間かけて調査した新説に迫った。(取材・構成 秋村 誠人)
まず調べたのは場所だった。明治初期に大阪にあった川口居留地。現地で聞き込みを行い、当時の地図を見ると野球場が入るほどの大きさの空き地が波止場前にあった。さらに米ワシントンにある公文書博物館へ足を運び、明治初期の1869年から72年にかけて日本に入港した米国艦隊全ての航海日誌などを読み込んだ。その結果、巡洋艦コロラド号だけが71年1月に神戸に2週間停泊。1月16、17日の2日間、艦長と水兵らが大阪へ海路で移動し、大阪城内に置かれていた大阪鎮台を訪問したことを見つけた。「大阪の海の玄関口は川口居留地の港なので、試合をしたならこのタイミングしかない」とした。 当時の鎮台の兵士は旧藩兵が主で、いわゆるラストサムライ。今の侍ジャパンのルーツとも言える。何とも奥深い日本野球の起源。「ウィルソン説には、野球を教わった学生が日本に野球を広めたというストーリー性がある。今後はコロラド号の水兵の遺族を探すとともに、大阪鎮台兵のその後を追いかけてみたい」。伊藤氏はそう結んだ。
▼日本ハム、栗山英樹チーフ・ベースボール・オフィサー(前侍ジャパン監督)日本の野球は歴史の積み重ねがあって今がある。歴史を大切にし、先人たちの思いや魂をつないでいくのは凄く大事なこと。今回の伊藤さんのように、歴史を今の時代につないでくれる人たちがいたからこそ世界一になれたと思っている。
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