黄砂の発生源は、ユーラシア大陸内陸部の砂漠やその周辺の乾燥地域です。この地域で春になって気温があがると、強い風が吹いて砂嵐が起きやすくなり、それが、上空の風、偏西風にのって何千キロも離れた日本に飛来するのです。2021年3月、モンゴルで発生した大規模な砂嵐です。建物と比べればその大きさがわかります。死者や行方不明者が出たほか、「ゲル」と呼ばれる伝統的な移動式住居が壊れる被害なども出たということです。「ひどいときは、鼓膜に砂があたる音がするんですよ、パチパチと。方角が分からないくらいになっちゃいます。10mぐらい先も見えない。日本に来るのは降りかかってくる程度かもしれないけど、現地ではもっと恐ろしい部分もあるんです」重要なのは、砂嵐が起きる乾燥地域が荒廃するのを防ぐ、つまり、「砂漠化」を食い止めることです。「家畜をたくさん飼いすぎてしまう。とくにヤギが草が少なくなると、掘り起こして根まで食べてしまう。これは日本も影響しているんですけども、需要が増えたカシミヤヤギです。需要が高まっていることによって生産量も増やさなければいけないということで、家畜の数もどんどん増えていったというのもあると思
黄砂の発生源は、ユーラシア大陸内陸部の砂漠やその周辺の乾燥地域です。この地域で春になって気温があがると、強い風が吹いて砂嵐が起きやすくなり、それが、上空の風、偏西風にのって何千キロも離れた日本に飛来するのです。2021年3月、モンゴルで発生した大規模な砂嵐です。建物と比べればその大きさがわかります。死者や行方不明者が出たほか、「ゲル」と呼ばれる伝統的な移動式住居が壊れる被害なども出たということです。「ひどいときは、鼓膜に砂があたる音がするんですよ、パチパチと。方角が分からないくらいになっちゃいます。10mぐらい先も見えない。日本に来るのは降りかかってくる程度かもしれないけど、現地ではもっと恐ろしい部分もあるんです」重要なのは、砂嵐が起きる乾燥地域が荒廃するのを防ぐ、つまり、「砂漠化」を食い止めることです。「家畜をたくさん飼いすぎてしまう。とくにヤギが草が少なくなると、掘り起こして根まで食べてしまう。これは日本も影響しているんですけども、需要が増えたカシミヤヤギです。需要が高まっていることによって生産量も増やさなければいけないということで、家畜の数もどんどん増えていったというのもあると思います」こうした砂漠化を防ぐため、原さんたちが現地の人たちと行っているのが緑化活動です。中国政府も緑化に力を入れています。「緑の長城」と言われる大規模な防護林や、農場をつくる計画です。2050年までの息の長い取り組みです。
アメリカ大草原に起こる「大砂塵」もそうです。日本で言う「からっ風」の大きいやつ。と言えばわかるでしょうか⁉️🧐発生源では、ただ砂粒が飛ぶだけではなく、肥沃な表土の流出という問題があるのです。表土を失った土地は、草も生えず、指す日差しに耐えられず乾燥していくのです。農民の敵です。😨
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