テレビ静岡制作番組『深海WANTED』の番組ディレクター齊藤嘉一氏を講師に迎え、駿河湾をはじめとした深海魚の魅力について、楽しくお話いただきました。番組制作時に撮影した映像も交えながら、番組ロケでのエピソードや、これまで目にしてきた深海魚についての豆知識等、様々なお話を興味深そうに聞いていました。深海の深さの定義や、スクリーンに映した深海魚の名前を尋ねたところ、たくさんの子どもたちが手を挙げて積極的に答えていて、楽しんで参加している様子が印象的でした。講演後には、番組で実際に使用をしている深海での撮影が可能なカメラを間近で見ながら、齊藤氏の説明や質問に対する答えに対して、驚きの声が上がる場面もありました。長年深海に関わっているディレクターから、普段聞くことのできないお話を直接聞く貴重な機会となりました。東海大学海洋学部博物館学芸員の手塚覚夫氏を講師としてお招きし、いま世界中で問題視されている海洋ごみ問題を身近な例を使ってわかりやすく説明いただきました。世界的な人口増加により、食べ物や水、エネルギーなどの問題発生が予想されており、中でも一番の問題はごみ問題だと言われています。海岸には、自
東海大学海洋学部では、1964年から海洋汚染の現状などを調べるためにミズウオの解剖を行っています。手塚氏によると、1964年から1983年までに解剖したミズウオのうち胃の中にごみなどが残っていたのは62.2%でしたが、2001年から2019年の間に解剖したミズウオは71.9%の確率でごみを餌だと思い誤って食べてしまっているということが研究から判明しており、残念なことに海に流れ出るごみが年々増え続けているといえます。 海の底に沈んでしまったごみを、すべて拾い集めることは簡単なことではありません。しかし、これ以上海にごみを出さないために1人ひとりの行動を変えていくことが大切です。きれいな海を未来に引き継ぐために、そして大切な海の恵みを守っていくために、自分たちの生活を振り返って考える良い機会となりました。プログラムの締めくくりとして、イベントで学んだことや海について表現する、オリジナルのポストカード制作に挑戦しました。一般社団法人海洋連盟(うみぽす事務局)の後、藤学氏を講師にお招きしポストカード・ポスター制作の際のポイントや、カードの構成を考えるためのアドバイス等をご説明いただき、参加者はお話を真剣に聞いていました。中には、深海図鑑や、魚のフィギュアを持参した参加者もいて、何をどのように描くかじっくり考えながら、1時間ほどで全員がオリジナルの作品を描き上げました。イベントで実際に見たミズウオや、メンダコ、ラブカ等の深海魚のほか、駿河湾の海の風景や東海大学海洋学部博物館に展示されている魚など、思い思いの絵を描き表現することができました。イベントで完成した全員の作品を、「うみぽす」コンテストに応募しました
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