【ニューデリー=田中一世】岸田文雄首相は9、10両日、インドの首都ニューデリーで20カ国・地域首脳会議(G20サミット)の討議に臨む。ウクライナ侵略以降、先進7カ国(G7)と中露の陣営対立が深まる中での開催で、議長国のインドはどちらにも属さないグローバルサウスと呼ばれる新興国・途上国の中核。首相は新興国・途上国にとって切実な食料危機での貢献を強調してこれらの国を引き寄せ、中露への傾斜を阻止したい考えだ。
首相は8日午後(日本時間同)、インドネシアの首都ジャカルタから政府専用機でニューデリーに到着した。首相はG20サミットで、ウクライナ侵略以降、新興国・途上国が食料不足や価格高騰の影響を特に受けている現状を踏まえ、食料の安定供給や、エネルギー政策などを主張する。インドのモディ首相との個別会談も調整している。 首相は5日の日本出発前、記者団に「インドとしっかり連携し、G7の成果をG20につなげる議論を行いたい」と述べた。G20サミットに向けて5月のG7広島サミットで仕込んだ成果が、G7がインドなど招待国と共同で発出した声明だ。声明は「手頃な価格で安全かつ栄養がある食料」確保など食料安全保障における協力を掲げ、モディ氏に高く評価された。
首相はインドネシアで6、7両日、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議に臨んだ。東京電力福島第1原発処理水の海洋放出を受けた中国の日本産水産物の全面禁輸措置について、2日間にわたり「国際社会で広く理解が得られている中での突出した行動」と批判した。実際、中国の日本批判に同調する国はなかった。 処理水問題では中国を孤立させた一方でASEANは中国と経済協力の推進を話し合った。G20メンバーでもあるASEAN議長国のインドネシアは中国の覇権主義的な行動に不信感を述べつつも、経済的な実利を期待した。インドは軍事やエネルギーでロシアと関係が深い。
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