飲まないという選択肢

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「Sober」はシラフ、「Curious」は好奇心や〜したがるという意味を掛け合わせた「ソバーキュリアス(Sober Curious)」。忘年会シーズン、あえて飲まないというムーブメントについて考えます。

一方コロナ禍で価値観が変化し、体や精神的な健康のためにお酒を飲まない人も増えたという。米ニールセン社の調査によると、この1年でノンアルコールドリンクの売上は33%も増加した。「モクテル」と呼ばれるノンアルコールカクテルも広まり、飲まない人たちが楽しむ後押しをしている。

実際にそれは「ソバーキュリアス(Sober Curious)」というムーブメントに表れている。「Sober」はシラフ、「Curious」は好奇心や〜したがるという意味を表し、「シラフでいたがる」こと、つまりお酒が飲めるけど「あえて」飲まない人が増えている。この言葉の発案者である英国ジャーナリストのルビー・ウォリントンは、お酒を飲まない人というのが体質的に飲めない人に限定される現状に疑問を感じ、禁酒のような我慢をしているマイナスのイメージではなく、自分の健康や幸せのために前向きにお酒を飲まないというポジティブな選択を提唱している。 ゲーム実況のライブ配信サービスTwitchをアマゾンに1000億円で売却した、米国の著名な起業家ジャスティン・カン氏。彼は2019年にお酒をやめることを宣言。今年6月にはソバーキュリアスや瞑想や運動など、健康のための良い習慣を支援するアプリ「Kin」を立ち上げた。

かくいう私もソバーキュリアスだ。酒好きだったが、3年前に体調を崩したことをきっかけに、自分のライフスタイルを見つめ直し、あえてお酒を飲まない選択をしている。以前の私もそうだったが、飲み会ではお酒を飲むべきという同調圧力を感じることもあり、ソフトドリンクを頼むと、「飲まないんですか?飲めないんですか?」と聞かれることも多い。飲まないと答えると、好奇の目にさらされる。 海外の友人たちと飲み会をすると、お酒を飲まない人、肉を食べない人、人種も宗教もとにかく多様なので、飲まない人に対して理由を聞いたり好奇の目を向けることはなかった。日本でも実は同じだ。職業・年齢・生い立ちなどが全くバラバラなメンバーで飲み会をすると、相手がお酒を飲もうが飲むまいが気にもとめない。多様性こそが人の前向きな選択を後押しする。私も友人たちとの良い思い出には常にお酒が共にあった。酔って少し羽目を外したり、本音で熱く語り合ったり、お酒を楽しむことは素晴らしいことだ。一方で、お酒を飲まない人生も幸せだ。ソバーキュリアスが広がることで、お酒を飲む人も飲まない人も自由な選択が尊重される事を願っている。

 

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