「飛行機での移動はうんざりするものですが、そんな最悪な気分はデザインで軽減できるのです」。こう話すのは、Molon LabeのCEOハンク・スコットだ。同社は独ハンブルクで開催されたエアクラフト・インテリアズ・エキスポに、満を持して試作品を出品したのである。新たな座席のコンセプトは「スタッガー(互い違い)シート」。中央席が両隣の座席よりも少しだけ低く、後ろに下がっている。幅は窓側や通路側の座席よりも約7.5cmほど広い。
しかも、この中央席には専用のひじ掛けも付いている。ひじ掛けの後ろ半分に付けたカーブによって、中央席の人は少なくともひじ掛けの半分を確保できるようになった。「通路側や窓側に座る人は、中央席のひじ掛けを独占することはできません。ひじが後ろにいっておかしな角度になりますからね」と、スコットは言う。 幅広な中央席では、大きな18インチのスクリーンで機内エンターテインメントを楽しめる。両側の座席はひと回り小さい15インチのスクリーンのままだ。ただ、こうした“デザイン革命”をもってしても、残念ながら足元の広さは変わっていない。を少しでも快適にするアイデアは歓迎したい。スコットによると、2年以内に大型旅客機への搭載を目指しており、複数の大手航空会社から問い合わせも受けたという(企業名は教えてもらえなかった)。革新的なデザインが旅客機に導入されるまでには、たいてい認可に何年もかかる。しかしMolon Labeには、さらなる“秘密兵器”がある。それが短距離フライト用に考案された「サイドスリップシート」というアイデアである。
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