性的なサービスの提供が禁じられている区域にあるビルで風俗店と賃貸契約を結び、違法な営業を手助けしたとして、大阪府警は9日、風営法違反(禁止区域営業)の疑いで、大阪府枚方市の「ジャンボ枚方ビル」を所有する不動産会社の男性社長(61)を書類送検した。
府警によると、昨年11月に入居していた風俗店9店舗が摘発や行政指導などを受け、1年で全て撤退。社長の書類送検時には起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。府警の担当者は「風俗ビルを骨組みだけにする『スケルトン化』に成功した。オーナーの立件も含めて極めて珍しい成果だ」としている。 ビルは京阪枚方市駅前の再開発予定地のそばに立地し、長年風俗店が入居していた。府警は6月、新型コロナウイルスの検査を受けていないのに従業員が全員陰性と宣伝したとして、不正競争防止法違反(誤認惹起(じゃっき)表示)容疑などで、このビルにあった性風俗店「星の王子様」の男性経営者(63)らを摘発していた。
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