韓国軍は、島根県の竹島の周辺海域で、島への上陸を阻止することを目的とする定例の訓練を25日から行うと発表しました。この訓練について、韓国メディアは、軍事情報包括保護協定=「GSOMIA」の破棄に続く、日本への「第2のカードと解釈される」と伝えています。これについて韓国海軍は、25日から2日間の日程で、ことしの訓練を実施し、陸海空軍のほか、海洋警察などが参加すると発表しました。この訓練について韓国の通信社、連合ニュースは、当初、ことし6月に予定されていたものの、日韓関係の影響を考慮して延期されてきたとしていて、軍事情報包括保護協定=「GSOMIA」の破棄に続き、「対話と外交から目をそらす日本の攻勢に対する第2のカードと解釈される」と伝えています。
また、軍の関係者の話として、「訓練の規模は例年より大きい」としています。日本は毎回、この訓練の中止を求めており、24日も短距離弾道ミサイルとみられる飛しょう体の発射を行った北朝鮮への対応などをめぐって連携の必要性が指摘される中、日韓関係にさらに影響を及ぼすことは避けられない見通しです。韓国軍が、島根県の竹島で、25日から26日までの日程で軍事訓練を開始したことを受けて、外務省の金杉アジア大洋州局長は、東京にある韓国大使館のキム・ギョンハン(金敬翰)次席公使に電話しました。 この中で、金杉局長は、「竹島は、歴史的事実に照らしても、国際法上も、明らかに日本固有の領土であることに鑑み、今回の韓国軍による訓練は、到底受け入れることはできず、極めて遺憾だ」として、強く抗議し訓練の中止を求めました。
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