この日は親交があるお笑いタレントの小籔千豊とトークを展開。6日に行われた4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(31=大橋)が挑戦者ルイス・ネリ(29=メキシコ)を6回1分22秒TKOで下し、防衛に成功した試合が話題となった。「もう、あと100年は出て来ないと思います」と長谷川氏。出て来ないと思う理由については「あれだけ完成度が高いボクサー、全てを持ってるボクサーっていないと僕は思うんですよ」と語り、「例えばよけるのがうまいとか、どんな相手にも勝つとか、そういう選手は出てくると思うんですけど、その想像の上をいくような倒し方、勝ち方、パフォーマンスを出来る選手はたぶん現れないですね」と説明した。
「なんせパンチ力がやっぱり凄いんで。いい選手、うまい選手とかいっぱい今までいたし、今も実際いるんですけど、パンチ力ってもう才能なんですよ。本当に持って生まれたもの。しかもそれバケモノ級のパンチ力っていうのは、たぶんああいう選手は出て来ないですね」と絶賛。「例えばパンチ力だけ井上選手並みの選手は出てくるかもしれない。でもどっかディフェンスが甘かったり、ボクシングのIQが低かったりとかっていうのはあると思うんですけど、あれだけ完璧、全てが完璧な選手はもう出て来ないですねえ」とも語った。 また自身が3階級制覇を達成し、今後どうしようかと悩んでいた時に、井上が話をしたいとやって来たことがあったとし、「でしゃべってて“試合前ってやっぱ寝れないやろ”って僕が聞いたら、“寝れないです”って。“そうやんな。やっぱ怖いよな”って言ったら、“あ、僕怖くて寝れないんじゃなくて、もう楽しみでワクワクして寝れないんです”って言ったんですよ」と長谷川氏。
「それを聞いた時に、今は僕らの時代じゃないなと僕思ったんですよ」と話し、「僕らの時代って怖くて寝れなかったんですよ。あしたやられたらどうしよう、とか。でも井上選手はもうキラキラした目で、いやもう次の日楽しみで全然寝れないんです。これはもう僕らの時代じゃない。僕はもうそれもきっかけの一つでありましたね。ああ、時代が違うんやと。もうこういう子らが今から作っていく時代なんかなと思って、まあ引退する一つのきっかけにもなりましたね」と振り返った。
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