「でそのグループで(ザ・)ドリフターズの『8時だョ!全員集合』に出演したのをたまたま事務所の社長さんが見ていてくれて、当時の私をスカウトしてくれたんですね」と長山。当時は中学生で、「幼稚園から民謡やってたんだから、デビューはやっぱり演歌しかないよなっていうことで、市川昭介先生、作曲家のお宅に通いで1年演歌のレッスンに」と高校1年の時にはデビュー準備をしていたという。
そうしてデビューに向け「じゃあそろそろ演歌のデビュー曲を作ろうとなって、作詞が阿久悠先生、作曲がもちろん市川昭介先生の、デビュー曲としてはぜいたくな作品が出来上がって」と仮のレコーディングも終えたとものの、急きょ社長から「やっぱり演歌を歌うにはまだちょっと若すぎるから」「洋子、アイドルでデビューしよう。演歌はね、大人になっても長く歌っていけるから。最初はアイドルでデビューさせよう」と方針転換を告げられたという。 「もう急きょです」と苦笑いしたものの、「言うことを聞くしかなかったですよねえ」と長山。「デビュー日まで決まってて。4月1日って。それで急きょアイドルの曲をレコーディングして、3カ月ぐらいでデビューしたんですよ」と振り返った。
「ダンスレッスンとか急に。髪形もちょっとアイドルらしくとか」との変化に戸惑ったとし、「同期の子たちはアイドル目指して何年もレッスンしていろいろ心得てるので、私はその中に急に入って行ったら浮いちゃって浮いちゃって」と苦笑いした。 当時の移動時の写真が披露されると、「これ16歳ですね。ほぼほぼ毎日キャンペーンでしたね。あの頃は。それで普段の私服があまり可愛らしい物を持ってなかったんですよね。だからアイドルって私服からスタイリストさんが付くんですね。写真の洋服も自分で買ったんじゃなくて、スタイリストさんが移動とか私服で着なさいと」と渡された物を身に着けていたとした。するとデビュー2年目には「ヴィーナス」が大ヒット。「まだ20歳になってなかったですね」と懐かしそうに話した。
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