道路の側溝を覆う、格子状の鉄製の蓋(グレーチング)が盗まれる被害が埼玉県内各地で多発している。県警のまとめによると、2023年には117件の盗難が確認された。背景には金属価格の高騰があり、売却目的で犯行が繰り返されているとみられる。(立原朱音)「側溝の蓋がなくなっている」。3月10日午前、川越市石原町の学校グラウンド脇の道路を通った市民から、こんな連絡が市役所に入った。駆けつけた市職員が、側溝蓋が11枚なくなっているのを確認し、110番した。1か月ほどが過ぎた今月11日、県警は窃盗容疑で住所不定の男(24)を逮捕した。蓋の重さは1枚30〜40キロもあるが、県警は何らかの手口で取り外し、一人で車に積んで持ち去ったとみている。男は調べに「生活費を稼ぐためだった」と供述しているという。
川越市によると、市内では3月3〜29日の間に、住宅街など145か所で計159枚の側溝蓋が盗まれた。被害総額は約420万円。市道路環境整備課の細田武志副課長は「すぐに新しいものを設置すると、また盗まれるかもしれない。お金も、手間もかかる」と困り顔だ。側溝蓋以外の金属類も狙われている。県警によると、昨年1年間に確認された金属類の盗難事件は、銅線・電線・ケーブルが362件、水道メーター・バルブ・蛇口が89件だった。いずれも盗品は、買い取り業者に売りさばかれた可能性が高いとみられる。日本鉄リサイクル工業会(東京)によると、2020年3月に1トンあたり約2万円だった鉄スクラップ価格(関東地方)は、今年同月に約5万1000円と約2・6倍に跳ね上がった。ロシアによるウクライナ侵略など国際情勢の悪化を受けて、資源の不足感が強まり、再利用できる鉄スクラップへの需要が高まっているとみられる。近県では、買い取り業者への規制を強化する動きが出ている。千葉県警は今月、業者に対して営業許可を取るよう義務付ける、新条例の骨子案を公開。茨城県警は昨年から、売り手の運転免許証などの写しを保存することなどを業者に義務付け
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