我々の住む地球では、地表にある水は蒸発して大気中に拡散し、それが凝集して雲になり、雨となって再び地上に落ちるというサイクルを繰り返します。しかし、WASP-121bでは根本的に気温が高すぎるため、その循環も非常に激しいものになっています。
まず、日なた部分に存在する水分子は、2730℃近い表面温度によって瞬時に原子レベルにまで霧散してしまいます。これら原子は、激しい大気の対流によって日陰側へ吹き飛ばされます。この惑星の日陰側は、1530℃ほどにまで下がった表面温度のなかで再び水分子を形成、今度は日なた側へとすっ飛んでいくとのこと。その移動速度は時速1.1万kmにもなるのだとか。 また、この惑星を循環するのは水だけではなく、夜側にはその温度の低さによって鉄やコランダムの”雲”が存在することがわかったとも報告されています。この雲も、水蒸気と同様に日なた側へと流入してはガス状になり、また日陰側へと戻っています。研究者らによれば、もしかするとその過程のどこかではコランダムの雲から宝石の雨が降っているかもしれないとのことです。
MITは、これは太陽系外惑星の大気を詳細に調べた初めての研究だと説明しています。さらに研究者らは今年後半にはWASP-121bをさらに詳しく調べるべく、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の使用時間割り当てを予約済みとのこと。その観測では、水蒸気だけでなく大気中に存在すると思われる一酸化炭素の循環もマッピングしたいと望んでいます。研究者は大気中の炭素と酸素の量を調べることでこの種の惑星がどこでどう形成されるのかを調べる手がかりになるとしています。
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