ロジンは炭酸マグネシウム粉末と松ヤニを混ぜたもので、アメリカのメジャーリーグ（MLB）と日本野球機構（NPB）によって公認されている滑り止め剤です。滑り止めを使って指とボールとの間の摩擦を大きくしてやると、ボールが投げやすくなり、指先で回転をコントロールして球筋を変化させやすくなります。なので、粘着力の高い滑り止めを使ったり、指を舐めて濡らしたりすることは禁止されています。
滑り止めを付けないとき、摩擦係数は指先の水分量が増えるほど大きくなります。これは汗によるものではなく、人ぞれぞれが持つ水分量なので、明らかな個人差です。粘着物を付けると、とくにボールをリリースする瞬間の指からボールの中心方向に加わる力（押し付け荷重）が増加します。そのため、変化球の変化が大きくなります。
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