道内は6日、前線に向かって暖かく湿った空気が入り込んだ影響で、空知管内や上川管内を中心に激しい雨が降った。上川管内音威子府村やオホーツク管内雄武町では浸水被害が確認され、深川市や空知管内沼田町は住民に避難指示を出した。JR北海道は特急を含む137本の運休または部分運休を決めた。上川管内幌加内町では、町内を流れる雨竜川が一時、「氾濫危険水位」に達したため、札幌管区気象台などは注意を呼び掛けている。
音威子府村では午前6時半ごろ、天塩川付近の同村音威子府の民家や倉庫が浸水し、住人1人が避難した。村などによると、排水しきれない大量の雨水があふれる「内水氾濫」とみられる。住民にけがはなく、ポンプを使って排水作業を行っている。消防などは民家の前に土のう袋を積んだほか、ポンプで排水作業を続けている。深川市は、大雨の影響で市内を流れる雨竜川の水位が「氾濫危険水位」に達したため、午前7時30分に多度志地区の全300世帯に避難指示を出し、3カ所に避難所を開設。沼田町も同6時、雨竜川が氾濫する恐れが高まっていることから、共成地区の5世帯に避難指示を出し、避難所を設けた。札幌管区気象台によると、午前8時半までの12時間降水量は、和寒町で90ミリ、旭川市江丹別で87・5ミリ、幌加内町で85・5ミリ、沼田町で83ミリを観測した。
6日の1時間降水量は、いずれも多いところで日本海側の北部と南部、石狩、空知管内で40ミリ、オホーツク海側の北部と南部、後志管内で30ミリと予想している。気象台は、低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水などに注意を呼びかけている。
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