ラグビー日本代表を軸に構成された「ジャパンXV」は、キャップ対象外の非テストマッチでマオリ・オールブラックスとの第1戦に10―36(前半5-17)で逆転負けした。前半6分にフッカー原田(BL東京)のトライで先制したが、ニュージーランド(NZ)の先住民マオリ系の選手で構成された強豪に6トライを奪われ、チャンスをつくりながらもミスを連発。終了間際にWTB根塚(東京ベイ)が1トライを返すのがやっとだった。第2戦は7月6日に愛知・豊田スタジアムで行われる。(観衆1万3565人)
ジャパンXVのスクラムは、前半から何度もコラプシングの相手反則を誘発。一方、敵陣で得たPKはタッチへ蹴ってラインアウトからの攻撃を狙ったが、モールを押せないなどトライチャンスに繋げられなかった。共同主将を務めたフッカー原田(BL東京)も、珍しくラインアウトでノットスレートのミスを犯した。 原田は会見で「エクスキューション(遂行力)に尽きる。小滝さん(神戸)が(ラインアウトの)コーラーでサインを出すのが久しぶりで、僕も同じチームじゃないので…。来週(7月6日の第2戦)はもうちょっと良くなると思う」と息の合わなかった理由を説明。マオリ・オールブラックスの防御スキルに前進を阻まれたモールにこだわり続けた理由については、「ゲームプランはモールとスクラムを押すことをFWとしてやってきたので。選択に後悔はないけど、あとはエクスキューションのところだと思う」と話した。
一方、後半途中から出場した共同主将のSH斎藤(東京SG)も「スクラムもモールも押せていたので、そこのプランは変えずに行こう」と説明。それよりも、攻撃でノックオンなどのミスが目立ったことに関し「ちょっとブレークしたあとのミスが多すぎて、僕としてはポジティブに捉えてはいけないと思っている。あれで(トライを)取り切らないとテストマッチで勝てないというのを、チームにも自分にも求めてやっていきたい」と強調した。相手の裏へ抜け出した場面で攻撃を継続できなかったことについて「(ボール)キャリアーの問題か、サポートの問題か。カウンターアタックでもブレークダウンへの寄りが明らかに遅くなっている」と指摘し、「”超速ラグビー”をやる上でそこは本当に大事なので詰めていきたい」と修正を誓った。
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