は10日、2024年2月期の連結純利益が前期比53%増の29億円になる見通しだと発表した。従来予想を3億円上回る。新型コロナウイルスの5類移行で外出機会が増え、百貨店の催事による集客効果が上がるほか、円安を追い風にインバウンド（訪日外国人）消費も増える。
売上高は5%増の1131億円、営業利益は2・9倍の45億円とそれぞれ4億円と2億円上方修正した。あべのハルカス近鉄本店（大阪市）では4月に改装した婦人靴売り場が好調なほか、新規開業した特産品を販売する高知県のアンテナショップなどで新規顧客を獲得している。 9月に実施したプロ野球オリックス・バファローズのパ・リーグ優勝の祝賀セールも活況で増収に寄与する。10日にオンラインで開いた決算記者会見で秋田拓士社長は「下期は消費がさらに上振れ、（百貨店事業で）2桁増にバウンドする可能性が高まっている」と強調。「中国だけでなくベトナムなど東南アジアからの誘客を強化したい」と話した。 同日発表した23年3〜8月期の連結決算は、純利益が前年同期比2・8倍の11億円、売上高は9%増の559億円だった。旅行需要が戻ったことで衣料品などの販売が拡大した。商品別では婦人服の売上高が3%増だったほか、食料品も5%伸びた。
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