大関貴景勝(24=千賀ノ浦)が薄氷の白星を挙げて、大関としては初めて初日から3連勝を飾った。東前頭筆頭霧馬山に右四つに組み止められて不利な体勢となったが、土俵際で逆転の突き落としを決めた。大関朝乃山が休場して出場最高位の大関が正代と2人となる中で、17年初場所の稀勢の里以来となる大関の優勝に向けて突き進む。まわしを奪われ絶体絶命と思われたが、貴景勝は冷静だった。「どんなかたちになっても焦らず、自分がやってきたことを信じてやるしかない」。霧馬山に右四つに組まれて寄られたが、土俵際で強靱(きょうじん)な下半身が支えた。背中から倒れ込みながらも、左から突き落として逆襲。まわしを与えない押し相撲を信条としているだけに「良くないんですけどね、全然」と納得の内容ではなかったが「全部が思い通りの相撲を取れない。そんなに甘くない。その中で力を出し切れた」と、執念の白星を前向きにとらえた。
場所前は勢いある新大関と意欲的に肌を合わせた。10月16日から両国国技館内の相撲教習所で行われた合同稽古に参加。正代を指名して三番稽古を3日間で計35番取った。「一門も違うし、普段はなかなか稽古できない。せっかく来たので意味のある稽古にしたいなと思った」。コロナ禍で実現した異例の稽古を、貴重な自己研さんの場にした。 朝乃山が休場して大関は貴景勝と正代の2人だけ。両横綱が初日から休場しているだけに、出場最高位としての責任はさらに増すが「朝乃山が休場しても、もともと自分は一生懸命やるだけ。そこは関係ない」と断言。大関の優勝は17年初場所の稀勢の里が最後。24歳の看板力士は「自分がやってきたものを発揮して負ければ、自分が弱いだけ。悔いのない相撲を取っていく」と、自らに言い聞かせた。【佐藤礼征】
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