【シドニー時事】電子たばこの使用が生徒の間に広がっていることにオーストラリアの学校が頭を悩ませている。政府による販売規制がほとんど効果を発揮しておらず、生徒の健康をどう守るかが課題。人工知能(AI)を活用したセンサーを導入する学校も現れた。
民間団体の南オーストラリア青少年委員会が2022年にまとめた調査結果によると、13~19歳の66%が「電子たばこを試したことがある」と回答した。政府は今年5月、規制を強化し、禁煙治療などの処方箋がなければ購入できないようにしたが、実際には非合法な販売が横行し、生徒が容易に入手できる状態だ。学校内で生徒同士が売買していたケースも報告されている。 こうした中、豪東部ブリスベンの私立学校イスラミック・カレッジは電子たばこの使用を検知するため、8万豪ドル(約750万円)をかけてトイレなど40カ所にAIセンサーを設置。通常の防火設備は電子たばこに反応しないが、AIセンサーは水蒸気データを常時観測し、異常を覚知すれば直ちに教師に警報を送る仕組みだ。
がん対策団体の豪がん評議会は「電子たばこの安全性は証明されておらず、ホルムアルデヒドなどの発がん性物質を発生させる可能性がある」と警告。8月には電子たばこを吸った13歳の少年が意識を失い倒れる事故が起きた。教育当局は依存症の予防や治療支援など健康確保に軸足を置いた対策を進める方針だ。
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