調査が示す10倍株の特色 7割は時価総額50億円未満

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テンバガー(Ten Bagger)──。価格が10倍以上に上昇する大化け株を指す米ウォール街の業界用語だ。株式投資を手掛ける人の多くが、「一度はそうした銘柄をものにしてみたい」と思うのではないだろうか

大化け株が出やすいバイオベンチャーとゲーム会社の株を時価総額が小さいうちに購入する。そして、株価が上昇して時価総額が大きくなり、機関投資家も購入し始めるようになったら売却する。こうした投資法で30億円を超す規模まで運用資産を膨らませてきた。バイオベンチャーの中から大化け株が出やすい傾向は確かにある。だが、着実な利益拡大といった裏付けがないだけに、バイオベンチャーの売買も、投資の難易度は高い。東京証券取引所が定めている33の業種分類に基づいて、839銘柄の業種別内訳を調べると、サービス業が19.0%で最多。情報・通信業が17.9%で続く。それ以下は電気機器(8.8%)、小売業(8.6%)、機械(6.6%)と続いている。

この内訳は、リーマン・ショック後に新たなサービスの台頭とICT(情報通信技術)の活用が進み、その関連業種からテンバガーの候補が出やすかったことを改めて示す。この傾向は依然として顕著だが、これらの業種がいつまでも有望株を育む肥沃な大地であり続ける保証はない。839銘柄が上場してからの年数を調べると、上場から20年未満が494銘柄で、全体の6割近く(58.9%)を占めた。上場から30年未満に範囲を広げると、675社で全体の8割(80.5%)に及ぶ。上場して年数の浅い若い企業ほど、テンバガーになる可能性が高いと言えそうだ。(6544)。エレベーターとエスカレーターのメンテナンスを専門に手掛けている。設置後20年程度経過したエレベーターが主な対象で、その数が増え続けているため、同社の業績も右上がりに伸びている。

上場して間もない銘柄に絞って、その中から成長企業を探すのは効率が良さそうだ。実際、スゴ腕の個人投資家にも、この方法を実践している人が少なくない。ページビューが毎月約100万に上る人気ブロガーの会社員投資家、弐億貯男さん(ハンドルネーム)は、その一人だ。 弐億さんは、購入の対象を「IPO(新規株式公開)から少したち、注目されず会社の予想値で算出した予想PER(株価収益率)が10倍台前半」と割安な銘柄に限定している。その中から、一定の収入が定期的に入るストック型のビジネスを手掛ける会社の株を買う。そして、業績の拡大が止まらない間は持ち続ける。(6062)では、テンバガー(10倍株)も達成。19年に念願の運用資産2億円超えを実現している。

ちなみに、839銘柄の中で上場初日に最安値を付けた銘柄は、ジャパンエレベーターをはじめ6銘柄。これは裏返せば、大半のテンバガーは上場して最初に付けた初値から下落し、そこから上昇して10倍以上になったことを意味している。

 

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