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誰が言い出したのか0.75%利上げ、1%も視野に

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先週10日に5月の米消費者物価指数（CPI）の上昇率が前年同月比で8.6%だったと発表されるまでは、今回6月と7月の米連邦公開市場委員会（FOMC）会合での0.5%の利上げが、ほぼ確実視されていた。しかし、10日のCPI発表後に事態は急変した。唐突に0.75%の利上げ説が市場に流れたのだ。マーケットはハチの巣をつついたような大騒ぎになっている。名門ウォートン・ビジネススクールのジェレミー・シー

しかし、10日のCPI発表後に事態は急変した。唐突に0.75%の利上げ説が市場に流れたのだ。マーケットはハチの巣をつついたような大騒ぎになっている。名門ウォートン・ビジネススクールのジェレミー・シーゲル教授やJPモルガンは1%利上げの可能性にも言及している。

CPI発表前までは、インフレ統計にピークアウトの兆しがみられていたので、FRBにとってもサプライズであった可能性は否定できまい。常々、パウエルFRB議長は「データ次第」「全てのFOMC会合がライブ」「会合ごとに決める（meeting by meeting）」などの発言でヘッジをかけていた。それゆえ、想定外のCPIで利上げ幅が変更される可能性は十分にある。最新のニューヨーク連銀消費者調査でも、向こう1年の家計のインフレ期待が4月の6.3%から5月には6.6%に上昇したことが材料視されている。そこで、民間のアナリストリポートやウォール・ストリート・ジャーナル、米CNBCの報道で相次ぎ利上げ幅0.75%説が急浮上してきたとみられる。市場では、パウエル議長が「インフレは一過性」との発言に続き、またも見通しを誤ったのか、との意地悪な見解も聞かれる。かくして、日本時間16日朝発表のFOMC声明文では0.

 

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