ストックホルム大学教育学部の研究者陣とのカンファレンス……いま日本では非認知能力が注目を集め始めていることを知らせたとき、一人の老教授がやや冷ややかな笑みを浮かべながら「非認知能力と認知能力はコインの裏表だからね……」と呟いていた姿をいまも忘れることができません。私が『学力テストで測れない非認知能力が子どもを伸ばす』を出版したのは2018年、その1年前にも学童保育領域の本の中に非認知能力のことは紹介していました。正直なところ、近いうちに非認知能力などという言葉は下火になってくるだろうと思っていましたし、前述の前著でも書きましたが、こんな言葉を使わなくても当たり前に大切にされていってほしいと願っていました。しかし、あれから3年以上が経つのに、下火になるどころ かますます火が燃え盛ってきています。
私は、教育現場の先生方へ何か指導や講評をするつもりはなく、一緒に課題解決をするために伴走するスタンスを貫いています。これは現場に立っていらっしゃる先生方を最大限リスペクトしたいという私のこだわりでもあるのです。ともすれば、そうすることで、私こそが一番学ばせていただけているように思えてなりません。後ほど紹介しますが、先生方と一緒に現場の課題解決をしていく中で、これまで以上のご提案をさせていただけるようにもなりました。本書では、現在の最新のものをご提案として掲載しておりますのでぜひご参照ください。 特に真新しくも特別でもない非認知能力……それは人格を形成する上でも、自己実現する上でも、幸福を追求していくためにも必要不可欠な力であり、教育の本質から見てもなくてはならない力だととらえています。非認知能力がいまのような過剰な扱いから解放されて、認知能力と一体化した当たり前の力にしていけるように私にできることは何があるのでしょうか? そう考えてみると、あのストックホルム大学の老教授のことが思い出さ れたのです。当たり前のように「コインの裏表」だと言い放った彼……。たしかに、スウェーデンへ訪れた際に教育要領(わが国の学習指導要領のようなもの)について説明を受けたときも、認知能力と非認知能力とを一体化しているような文言が散見できたものです。
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