今年5月、酒蔵が完成してから初めて、リシャールがこの蔵で初めてアッサンブラージュを行うために来日した。アッサンブラージュとは、多くのワインやシャンパーニュに取り入れられる伝統的な技法で、さまざまな個性をもつ原酒を組み合わせて味を仕上げていくこと。このアッサンブラージュを日本酒づくりに取り入れることで、「IWA」はこれまでの日本酒では表現できなかった、独自の個性を手に入れた。
「驚きを届けたいから、毎回ゼロから挑戦するのです」とリシャールが話すように、ひと口に原酒を組み合わせると言っても、何十種類もの原酒をつくり、それぞれの味わいも毎年同じというわけではないから、その作業には高度な技術、知識と感性を駆使することが求められる。豊かな創造性のもとあらゆる可能性を探り、完璧なバランスを追求し続けた先にあるのは、芳醇で複雑な味わいとボリューム感だ。新しい蔵で初めて仕込まれた日本酒「IWA 5 アッサンブラージュ4」は、2023年の夏頃リリース予定。photo:Nao Tsuda 「もともと日本酒には高いポテンシャルがあると思っていました。ただ同時に、その魅力が海外にまで伝わっていないことも実感していました。だから私は、和食だけでなく世界の食文化に合う日本酒をつくりたかったのです。IWAは0℃~60℃まで広範囲の温度で楽しめるのも魅力。それぞれの温度で違った味や香りが花開くため、肉や魚、デザートなど、合わせて楽しめる料理の幅も広まります」
今回の取材でリシャールは、シャンパーニュの話をする時も、日本酒の話をする時も、「ハーモニー」という言葉を多く使った。曰く、「ハーモニーとは普遍的なもので、表現が異なろうと、すべての要素がともに意味をつくり出すという点でつながっています。そのことを確信した時に、新しい分野に挑戦したいと強く思うようになりました。私にとって日本酒づくりは、美の追求でもあるのです」ということだ。
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