囲碁のタイトル戦「大和ハウス杯 第59期十段戦五番勝負」(産経新聞社主催)の第1局が2日、大阪府東大阪市の大阪商業大学で始まった。今期は防衛がかかる芝野虎丸十段(21)=王座=に、初の十段奪取がかかる許家元(きょ・かげん)八段(23)が挑むシリーズ。2人の年齢を足して七大タイトル最年少対決となった昨秋の王座戦五番勝負の再現で、令和の囲碁界を牽引(けんいん)する若手実力者の激突だ。
午前9時半、立会人の石田篤司九段が「時間になりました」と告げると、先・後攻を決める握りが行われ、許八段が先(黒)番に。同大の谷岡一郎学長らが見守る中、許八段が右上星に着手すると、芝野十段が左下星に応じた。同大では11年連続開催。新型コロナウイルスの感染防止対策として、棋譜を記入したり残り時間を読み上げたりする記録係の前面には、飛沫防止のシールドが特設されるなど、万全の状態が整えられた。
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