女子ゴルフの今季メジャー初戦が開幕し、日本ツアー通算8勝の勝みなみ(25=明治安田)が5バーディー、1ボギーの68をマークして4アンダーの好スタートを切った。ホールアウト次点ではトップと2打差の暫定2位につけている。
黒のポロシャツに黄色の短パンと、虎党の勝は“阪神カラー”で今季メジャー初戦の初日を戦った。スタート数分前にプロ野球・阪神がサヨナラ勝ちしたハイライトを確認し、「気持ち良く」10番からティーオフ。昨年は初日に「81」を叩いた舞台で、成長ぶりを示す「68」で好発進を決めた。「最高ですね。スコアもいいし、良かったです。阪神も勝ったし、(佐藤)テルも打ったし」と白い歯をこぼした。 前半12番パー3で第1打をピン左奥4メートルにつけると、続く13番パー5では6メートルを流し込んで2連続バーディーを先行させて勢いに乗った。8番パー5では3メートルに2オンし、イーグルこそ逃したものの着実にバーディーを奪取。最終9番は第1打を池に入れたが、最低限のボギーで収めた。
進化した“飛んで曲がらない”ティーショットが好スコアを生んだ。この日の1W平均飛距離は288ヤードで、かつ、フェアウエーキープ率85・71%と安定。米ツアー本格参戦1年目だった昨季はティーショットに悩んでいたが、昨秋に原因を突き止めた。スイング時に上体が上がって手元が浮き、球が右に出てしまう傾向にに気がつき、あえて「バックスイングから体を沈める」イメージに修正。オフに地道に練習を重ね、「良い形でなじんできた」。前戦のTモバイル・マッチプレーでは自己最高の5位。その好調ぶりは、メジャーでも変わらなかった。 実はこの日は今季から専属でバッグを託す、トム・タナカ氏の46歳の誕生日。「プレゼントを用意した」とサプライズを計画しているが、好スコアが何よりのギフトになった。日本No.1ゴルファーを決める国内メジャー、日本女子オープンを2度制した実力者。「チャンスはあると思う。でも結果は後からついてくるというイメージで、頑張りたいと思います」。米ツアー初優勝が、メジャーとなれば最高だ。
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