100勝達成も、新型コロナ騒動の収束も、なるべく早く、ナルハヤでよろしく! 無観客開催が続く中央競馬で、明るい話題が生まれようとしている。25日の福島競馬で藤田菜七子騎手(22=根本)が女性騎手初のJRA通算100勝達成に挑む。12RエールSで騎乗する俳優陣内孝則の所有馬ナルハヤ(牝6、梅田)にも注目だ。もちろん馬券は真剣勝負。好メンバーがそろった福島牝馬S(G3、芝1800メートル)も見逃せない。
ついに節目の勝利を手にするか。先週の段階でJRA99勝で記録達成に王手をかけた藤田菜七子騎手は、土日とも福島で騎乗。史上初となる女性騎手のJRA通算100勝が迫る中「自分の中では意識していないですが、なるべく早く勝てればいいと思います」と平常心で臨む。 福島は縁のある地だ。記念すべきJRA初勝利を飾ったのが福島。今年は騎手になって初めて骨折し、戦線離脱を経験したが、その復帰後に初勝利を挙げたのも福島だった。土曜に騎乗するのは5頭。1Rのシルバージャックはいきなりのビッグチャンスとなるが、仮に最終レースまで勝ちきれなくても最後に目玉の1頭が待っている。 新型コロナウイルス感染拡大防止措置のひとつとして他ブロックの出走制限ができた中で、新設されたエールS。どこか閉塞(へいそく)感のある今の日本のみんなに元気を届けたい。そんな思いのこもった名前のレースでコンビを組むのはナルハヤ。俳優陣内孝則の所有馬で、藤田騎手が過去8回騎乗し【1 2 3 2】の好相性を誇る。メインの福島牝馬Sは賞金不足で除外となったが、自己条件でむしろ好走の可能性は高まった。「昇級戦になるけれど、競馬が上手な馬なので福島が合いそう。器用さを生かしたい」と期待は大きい。
今は馬主であっても競馬場への入場ができない状況。“オーナー”陣内は日刊スポーツの取材に「僕の馬で達成してほしいけど、その前にもいい馬に乗るみたいだからどうかな。達成したら、本当は競馬場に行って菜七子ちゃんをハグしてあげたい(笑い)。本当にナルハヤで、この騒動が終わってほしいよね」と温かいエールを送った。
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