15日に行われる葵祭では、参列者が身に付けるフタバアオイの葉などで作った装飾品「葵桂」が欠かせない。しかし近年、高温化や獣害の影響で自生のフタバアオイの減少が進む。フタバアオイの安定的な確保に向け、約20年前に立ち上がったのが「葵プロジェクト」だ。地域住民や学生、企業などが共同で育成に取り組んでいる。広がる支援の輪が、約1400年の歴史を誇る祭りを支えている。
最大の見どころの路頭の儀では、京都御所から上賀茂神社までの新緑の都大路を、宮廷装束を身にまとった約500人が練り歩く。ヒロインの斎王代(さいおうだい)の胸元や勅使の衣冠、牛車を飾るのが、フタバアオイの葉とカツラの枝葉を絡ませた長さ約20センチの葵桂だ。 ただフタバアオイを巡っては、約20年前から生育数の減少が顕著に。気温上昇やシカなどによる獣害が原因という。それまで上賀茂神社近くの野山で育ったフタバアオイを祭りに使っていたが、突然自生しなくなり、使用するフタバアオイの葉を減らして対応したこともあった。高温が最大の敵となるフタバアオイの育成は容易ではない。風通しがよい日陰での生育が必須で、ダニが発生する可能性がある室内や、肥料を使っての生育もできないなど、多くの条件があった。それでもプロジェクトの輪は、近隣の小学校や府内外の300以上の企業などへ広がり、葵祭の象徴であるフタバアオイを絶やすことなく守ってきた。
本番直前の今月11日には、丹精込めて育てた苗を上賀茂神社境内に植えて奉納する「葵里帰り」が行われた。育成したフタバアオイの苗約900株を約100人が奉納したほか、葵祭前日の14日は同神社で、小学生ら約100人が本番で使う葵桂の制作を行い、当日に向けた準備を進めた。
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